空の旅、朝の空。
搭乗日5日前になりましたので、お知らせします。
9/14 ANA657 羽田 7:55a.m. 普通席 予約番号0111
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ご搭乗お待ちしております。
となりは、窓。そして海原。白い、白と青の海原。
ゆっくりと滑走路を進む機内から窓の外を眺めながら、人は、空港へ空を見に行くのだと思った。地平線まで見える空と、芝生の緑と、滑走路の灰色。その線が、きれいに引かれていて、開けているところはいいなぁと思った。離陸前になるとアナウンスが繰り返されて少し不安になったけれど、空港の向こうに白い風車がくるくる回ってるのを見つけてうれしかった。
そして、離陸。そこには海と空しかなかった。白いさざ波、朝を迎えた海は布みたいに広がって、その上にまるで意思持つものみたいに、ぽつぽつ船が浮いている。海と空だけ。うれしくてココロがふるえて、涙がにじんだ。これを見るためにまた始発で朝の空を飛んでもいいと思えたくらい。斜めに上昇していく機体の窓から、じっと海を見ていた。
くっきりと陸と海との境が見えてくる。コンビナート、高速道路、その間にひしめくつぶつぶの建物。ゴルフ場に、深緑の山々。山際まで人は住んでいて、田んぼはまっすぐに区画されている。空にはこんなにたくさんの雲がある。富士山の西側には、たくさんの雲がぶつかって集まって、その代わり東側はきれいに晴れていた。こもこも緑の富士山。裾野の一部が均されてたのは自衛隊の訓練場かな。こんな時代になったなら、人は誰しも一度は空からこの国を見た方がいいと思った。自分の目で、自分たちがどんな大地に住んでいるのかを広く広く見渡すことを、経験のひとつとして持っておくといいと思った。
加速して飛んでいく時、この5ヶ月の疲れも悩みもぜんぶ飛んでいけばいいと思った。焼けそうな陽の光。小さな窓から見える広い世界。家までの距離は、あと半分。旅の雑誌のきれいな写真を切り抜いて、冬にはみんなに年賀状を出そう。そんな余裕は空を飛んでまもなく生まれてくる。つれづれに筆も進む。振り向くと、また外が白い。
"I am seiling." photo by maya Kesen-numa summer 2004.
by ekotoba
| 2005-09-25 13:13
| エココロ。
一葉の写真に、生活と自然のことばを添えて届けます。
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