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アッシジ、サン・フランチェスコ聖堂。

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アッシジは、聖フランチェスコの生まれた町。
建物は白と淡いバラ色の石で築かれていて、
曲がりくねった小道や階段を当てもなく歩いていると、
小鳥の声が風に乗って聞こえてきて、
初めて来た場所とは思えないほど、心安らぐことができます。

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サン・フランチェスコ聖堂。
アッシジの象徴、聖フランチェスコの生涯を描いたフレスコ画がここにあります。

持てる物はすべて貧しき弱き人に与え、家も服も何も持たず、
清貧を説いたフランチェスコが、この雄大で立派な聖堂を見たら
なんて言っただろう・・・とちょっと複雑な気持ちになります。

とはいえ、これだけの聖堂が建ったのも、大勢の人(巡礼の人、観光客含む)がここへ集まるのも、
ひとえに聖フランチェスコが人々に慕われているから。

なんでそんなに人気があるのか、不思議に思って、
旅行に出る前に映画を見て予習してみました。
『フランチェスコ ~ノーカット完全版~(1989年)』
キリスト教色はそんなに強くなくて、むしろ中世の貧しい町に実際に存在した、
フランチェスコという一人の男性の姿が描かれています。

始めはフランチェスコの友人たちも、彼の行動(全財産を寄付してしまう、
貧しい人や病気の人と一緒に暮らすなど)が理解できず戸惑うけれど、
彼の純粋な心、キリストの教えを実践しようとするひたむきな姿勢に、
惹かれ、同じく修道士になっていきます。

威厳があったり強かったり、お金があったり着飾っていたり
すごい奇跡を次々に見せたり、というものはフランチェスコにはありません。
若い頃は遊び呆けていた放蕩者、騎士にもあこがれて行ってみたけど駄目で、
改心してからは、ぼろぼろの布を着て、泥だらけの粗末な小屋に寝起きし、
祈っても祈っても神様が応えてくれないことに悩んで、泣いて、
病気になって、でも無欲に純粋に教えに従おうとがんばるという、弱いただの人です。
そこがフランチェスコの魅力なのかもと思いました。

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中庭に面した廊下の仕切り戸。

聖堂内ではミサが行われていて、聖歌が合唱される場面に偶然立ち会うことができました。
私たちの周りにいた通りすがりの観光の人たちも唱和していたので、
堂内で大音響に包まれて、なんともいえないエネルギーを感じました。

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ぐるぐる。
この向こうには、聖フランチェスコを慕う神父さんや修道士さんが
今も日々祈りをささげてるんだろうな、と思いを馳せます。

"Assisi, Basilica di San Francesco." photo by maya May 2011.
by ekotoba | 2011-07-22 20:11 | 旅のこと。
 




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