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開拓の民。

c0006904_23334129.jpg最後のひとすくいを持ち上げた、その時
水が、流れた

「やった、開通だ」
皆、手をたたいて歓んだ

乾いた泥の軍手から、
土ぼこりが、舞った

水はとどまることなく、続いた

水路の、誕生だった

"Kaitaku farmers." photo by maya, at Tsukuba, May 2006.
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by ekotoba | 2006-05-21 23:34 | 畑のこと。 | Trackback(1) | Comments(2)

神隠し。

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「いやいや、まさか」
「これが?」
「田んぼです。」
『ええーっ』

田植え前の田んぼ。


後日談。この日はちょっとした事件がありました。

"Wild rice field." photo by maya at Tsukuba May 2006.

里山の真ん中で先輩夫婦が、神隠しに遭ってしまったのです。

かわいい畑にいろんな苗や種を無秩序のように大胆に植えていくことが楽しくて、夢中で畑仕事にいそしんだので、すっかりお昼の時間を過ぎてしまい、私たちのお腹はぺこぺこでした。そこでくつを履き替えにセンセイの新居(元・別荘)に向かいました。その道すがら、先輩夫婦は、畑に忘れ物をした、と言って、引き返しました。私たちはすぐに追い付くだろう、と何を食べに行くかを話しながら、家の前で二人を待つことにしました。

ところが。話に夢中になっていてふと気付くと、ずいぶん時間が経ったのに、まだ二人は追い付いていませんでした。はじめは新婚さんやから二人っきりでらぶらぶしてるんやないのーと冗談を言っていましたが、空腹が堪えられない私たちは、さすがに遅いと、みんなで畑へと迎えに行くことにしました。しかし畑に戻ってみても、人影はなく、呼び掛けても返事はありません。いくら呼び出しても返答のなかった携帯は、畑の脇のかばんの中に置かれたままになっていました。
隣のキャンプ場にいた家族に尋ねても、沼の方まで下りて探しても形跡はありませんでした。

私たちは二人の無事を祈りながら、ひとまず車に乗って2時に閉まってしまうというおいしいパン屋さんに行き、そこで素敵なパンをどっさり買って帰りました。とにかく信じて待とう、と畑の側の木陰にレジャーシートを広げ、どきどきしてパンを食べながら、道に迷った、夫婦喧嘩をした、どちらかが怪我や急病で倒れた、動物に襲われた、などなど。果てには、カラスの仕業であろう、道に点々と落ちたお菓子までたどりながら、これが何かのメッセージなのか!?と思案しながら私たちはありとあらゆる状況を考えました。どれがいちばん起こり得るか、という検証まで加えながら、それでもおなかが満たされると不安も和らぐのが不思議でした。

いよいよパンも終盤を迎えたころ、「あ」という声がして振り返ると、道の先に元気なたくましい先輩の姿が見え始めました。その後ろから奥さんも。よかった、いやよかった、とみんなで再会を喜びながら、その先輩が持参してくれた手作りビールで乾杯しました。そのビールのおいしかったこと!小さなコップ一杯でしたが、私にはめずらしくすっきりと飲み干してしましました。

神隠しの顛末は、私たちの姿を見失った先輩夫婦が、ラーメン屋さんへ行ったのでは、と勘違いして家とは逆方向へ行ってしまった、とのこと。でも、「一回家の前まで行って、みんなの名前呼んだよ」(なんにも聞こえなかった!)、「姿も見えなかったし」(みんなで家の前で待ってたのに?!)という不思議なことばかり。やっぱり神隠しか・・・と家の隣の畑にずっといたあやしいおばあちゃんを疑ってみたりしたのでした。

何にせよ、見つかってよかった、とおいしいビールとおつまみですっかり上機嫌、足元ふらふらになった先輩たちと、田んぼの水路づくりをしながら日が暮れたのでした。
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by ekotoba | 2006-05-20 16:26 | 畑のこと。 | Trackback | Comments(0)

川ガキの楽園。

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「ほら、あっち!」
岩から岩へ。

気温も上がる、立夏。
川ガキが跳ねる跳ねる飛ぶ。

"Kawagaki Rikka." photo by maya, May 2006.
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by ekotoba | 2006-05-06 20:24 | エコトバ。 | Trackback | Comments(0)

野菜王国。

c0006904_1140285.jpg五月。のりたま農園を1年以上振りに再訪。
スバラシイ作品と音楽を届けてくれた、友人・かっつんに捧ぐ。

Osusume Ohiru-gohan: のりたま春のレッドカレー: オクラ、たけのこ、新じゃが。パクチーの香りがこの上なく幸せ。ねぎぼうずのツナ和え: ねぎぼうずをばらばらにすると小さなつぼみが。よくかめばぴりっとネギの辛味。生のままでほんまおいしい。お酒のお供に良さそうーーー。間引きしたかぶの菜っ葉のおひたし: おしょうゆであっさり。かむかむかむ。よく噛んで甘さを味わう。たけのこのおさしみ: そこら辺で採ってきた木の芽添え。そして厚揚げとにんじんとこんにゃくの煮物、豆の煮物・・・御馳走は続く。

○野菜王国

休日の新居に集ったのりさんの恩師・友人・知人・後輩は総勢8名。みんなで見たのが、「Vegetable Kingdom」というタイトルの映像作品。作成は大学4年の春に一緒に田植えをしたかっつん!!(きよこさんの息子さんです。)素敵。ほんまよかったーー。この音楽がまたのりたまの空気にうまい具合に溶け込んで。のりさんの関西弁&不思議な篠山弁がおもしろく、
聞き手のかっつんがいい声しとるなぁって思った。やさしい穏やかな声。前半は農セッション(笑)。

○にんじんの世界。

今回のお手伝いは赤ちゃんにんじんの間引き。メンバーは、おなじみ畑友達のおむちゃん、大学4回生の女の子、ザ・シェフ先生。軽トラの荷台に乗って、風を浴びつつ畑に向かう。3cmほどのにんじんの葉っぱは緑の雑草に埋もれているので、まずそれを助けだし、かつ3~4cmの間隔に間引いていく。これが小さい手を持ってしてでも日進月歩の細か~い作業。よく成長しているにんじんを選んで、なるべく等間隔にしていくにも、この子が健康そうだ、という判断と、他をえいやっと引っこ抜く決断がいる。あと忍耐(笑)。畑に座っていると自然な自分に戻れたなぁと思って、落ち着いた。振り替えると、土のうえで生きていく小さなにんじん達が並んで風に揺れてた。

○お茶の時間。

夕方、お茶とおやつを囲んでいると、遠くからおとうふ屋さんの、ぱー、ぷー、という音が聞こえてくる。そこから始まるお話。遺伝子組換の野菜と専用の除草剤が世界に広まる。そこにヒトの意志がなくても、植物は畑を越え、村を、国を越えてその種を運ぶ。バイオディーゼルで車を走らせる菜の花プロジェクト。全国の休耕田を利用すれば、20%の燃料が賄える試算。排気ガスには、植物が吸収した分のCO2が含まれる。お手軽スモークチキン&マグロ。中華鍋とチップを使って10分で出来上がり!手作りマンゴー+ブンタンのパウンドケーキ。みんなの食を楽しむ知恵と工夫。どれもおいしかった(笑)。

定住する暮らし。人と、土地と、自然とつながって、苦労とよろこびとを包んで生きていく暮らし。ここが野菜王国。

"Gochisou." May 2006.
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by ekotoba | 2006-05-06 11:24 | 畑のこと。 | Trackback | Comments(2)
 




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