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村里を歩く。

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5月29日(土) くもり

京都府北部、綾部にある村里を歩いた日。

:date, place etc:
2004.5.29 sat 13:20 ~ 30 sun 15:00
京都府綾部市睦寄町のはずれにある小高い山に囲まれた村里。日本海寄りで、福井県との県境に近い。山内村、奥上林村、古屋村など。

:member:
Dr. Irvingのクラス=過疎過密論(総政)と日本地理(上ヶ原)の学生有志+その友人。あわせて18人。

山内村を出発して奥上林村を抜け、山とたんぼに囲まれたいっぽんみちをぽとぽとひたすら歩くこと1時間半くらい。ひと山を越えたその先にある、古屋(コヤ)という村で80才のおばあちゃんに会いました。古屋は人が住んでいる民家がわずか6件という、過疎の村。どんなに人気のない山奥でも、舗装されたアスファルトの道路と電線が続いていたのですが、私たちの歩いてきた道は古屋の村の一番奥で途切れていました。ひとつの家の玄関先に人の姿が見えたので、「こんにちはー。」と声を掛けてみました。すると中から「こんにちは。」というはっきりした声が聴こえて、小柄なおばあちゃんがでてきてくれました。話をうかがうと、そのおばあちゃんには子どもが4人、孫が11人、ひ孫が3人いて、もうすぐ4人目のひ孫が生まれると教えてくれました。休みのときには孫を連れて子どもが帰ってくるから、にぎやかだと言っていたけれど、ふだんおばあちゃんは、この村の家に一人で住んでいるということ。

買物はどうしてるんですか?と訊くと、町のほうへ行くには、単車があるから、と笑うおばあちゃん。長男は横浜にいるのだと訊くと、この人の家族はこの静寂の中にある村里とあまりにかけはなれた世界にいるように感じて、子どもと離れて暮らしているおばあちゃんが寂しくないのだろうかという思いが一瞬頭をよぎった。けれどおばあちゃんは堂としていて、つつましく私たちが思うよりも安定した日々を送っているのではないか、とちょろちょろと水の流れる、手入れされたかわいい庭を見て感じた。素直にほめたら、そんなたいした庭やないわ、と謙遜していたけれど、私はそのいろいろな花の咲いている庭が、おばあちゃんの暮らしを表しているように思えた。

おばあちゃんは、たくさんの子や孫に恵まれる人生を送れるように、お祈りしてます、というほんとに心が温まるやさしい言葉を、去り際に添えてくれた。

この村に嫁いで、だんなさんに先立たれて、それでも村に残り家を守る暮らしを選んだおばあちゃんたち。主要な道路やバスの路線から遠く離れていることは、過疎になる誘引のひとつ。その後に聞いた、「この村は、あと10年もすれば人がいなくなり、草が這え山の際から木が生い茂りはじめ、いずれは山に飲み込まれるだろう」というDr. Irvingの言葉が、心に重く残った。

10年という村の寿命は、そのままここに暮らす人たちの命の長さなのだ。

地図に描かれた名前や道がただ消えるだけではなく、その地に暮らす人さえも消える。そのあと、その地にはどんな毎日が訪れるんだろう。ただ静かに、野生の動植物が人のいない世界を作っていくんだろうか。

初めて会った私たちにも、温かくそしてひかえめに接してくれた村の人たち。限られた時間の滞在ではできなかった話をしに、もういちどあの人たちに会いたいなあと思った。

"Mizu to hana no niwa." photo by maya in Koya, Ayabe
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by ekotoba | 2004-05-29 23:19 | 旅のこと。 | Trackback | Comments(0)

土と水。

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5月22日(土) 晴れ時々くもり
今日は田植えの日!!

三田から電車でゴトゴト。北上すること、すこしの時間。その農園は無人駅から徒歩30分というすてきな里の中にあります。

望郷の二宮くん、その友達のかっつんさん、そのまた友達の金城くんと自己紹介etc.あれこれ話しながら4人で歩く。歩く。歩く。歩く・・・。

その道はひたすらのどかで、となりの山から鳥の声。たんぼの中にはおたまじゃくしいっぱい。車はたまーに通るので、道の真中を歩いててもだいじょうぶ。かえるが跳ねたら「うわっ!かえるや!」って感動して、(私はかえるが苦手です。)「ポイ捨て」されてるとてもレトロな車を見つけては感動して。寄り道道草、まだかなまだかな、そろそろそろそろ、というころに、たんぼの中に立つのりさんらしき人の姿が見えてきました。

:had-ashi:
はだしで畦の上に足を下ろした瞬間、やわらかくてひんやりした草がもうとにかく気持ちよくて、「あーやっぱり来てよかった!」と思う。ふだんは外を歩く=くつを履くのが当たり前。だけど、田植えのときははだしが基本。はだしで田んぼの横の道=アスファルトを歩いても平気。

:tsuchi:
おそるおそる1年ぶりのたんぼに入る。細かくてさらさら、水もたっぷりでやわらかい土は慣れるととても気持ちいい。まさに泥パック。すべすべになったー♪って女の子同士、笑顔を交わす。たんぼは深いところでも私のひざしたくらいまで、だけど甘く見てはいけません。泥の中を一歩一歩うしろ向きに歩いていくのは結構力が必要で、翌日にはしっかり筋肉痛がやってきました。

:nae:
今年も2~3本植え。苗を植えた手を水中からあげたときの、ちゃぽん、という音が好きで、いいなぁとしみじみ思っていたら、うっかり植えた跡が曲がってしまったりするので、あわてて軌道修正。

:water:
足を洗うのも、山からの湧き水が流れるちいさな水路に直接入って洗う。その水がすごく冷たくて、ずっとつかってると冷たさのあまりじんじんしてきて、ぜんぶ泥を落とすまでがまんできないくらい。この水路、足を洗うのにちょうどいいくらいの幅で水の量はすくないけど、流れは結構速いです。数人が並んで洗っていると上流から土でにごった水が流れてくるから、下流の人はもう、といって、上流の人は悪いね、という。だけどそんなにごりも水はあっという間に流していってしまいます。

"brilliant water" photo by maya
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by ekotoba | 2004-05-22 21:52 | 畑のこと。 | Trackback | Comments(1)

エコトバ。

vol.0 2004/05/18
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こんにちは&お久しぶりです。

2003年の10月から書かせていただいていた「エコトバ。」がこのたびblogになりました。
これからものんびり、一瞬の風景にことばをそえて、そこから日々の感じたこと、その感性を届けられたらいいな、と思っています。
ではでは、どうぞよろしくお願いします。 

maya

" Konara at Kashita, Sanda."  photo by maya
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by ekotoba | 2004-05-18 00:11 | エコトバ。 | Trackback | Comments(0)
 




一葉の写真に、生活と自然のことばを添えて届けます。

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