カテゴリ:いのちのこと。( 7 )

「うまれる」。

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いくつもの小さないのちが、
生まれて、消えて、育っていく。

ドキュメンタリー映画「うまれる」には、4組の夫婦が登場します。

両親の不仲、虐待の経験から親になることに戸惑う夫婦、
完治しない障碍を持つ子を育てる夫婦、
出産予定日に我が子を失った夫婦、
そして、子を望んだものの授からない人生を受け入れた夫婦。

どのケースも、将来自分の身に起こり得る。
その時、自分は、夫は、子どもと、その経験と、どう向き合うかを
言葉や理屈ではなく、ただ感じることができました。

自主上映会には、妊娠・出産への思いや悩みを持った人たちが、
答えを探すきっかけやヒントを求めて、訪れているようでした。
私もそう。

印象に残ったエピソードのひとつに、
不妊治療を受けていた女性が、治療をやめた今も、
その当時できた貴重な自分の受精卵を病院で冷凍保存している、
というものがありました。

子を授からない人生を受け入れた、それでも、
冷凍されたこの受精卵があるかぎり、可能性はゼロではない、
そうしておきたい、という思いのすさまじさに衝撃を受けました。

子を望む思いの強さ。
子を守りたい、愛しみたい。

それがこの世界の原点であり、
それを大切にすることが未来につながると思う。

映画「うまれる」
http://www.umareru.jp/


"umareru." photo by maya at Foro Romano, in Roma, Itaria May 2011.
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by ekotoba | 2011-10-04 20:18 | いのちのこと。 | Trackback | Comments(0)

故きを温ねて新しきを知る。

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実家にて、30年近く経ってなお現役の電子レンジ。
ダイヤルでタイマーが動いて、ゼロになったときのチーンという高らかな音。
丈夫で長持ちするのは、構造がシンプルにできているからだと思う。

"Our Range." photo by maya at home 2009.
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by ekotoba | 2009-05-20 21:41 | いのちのこと。 | Trackback | Comments(2)

生まれてきたことの言祝ぎ。

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生まれてきて、おめでとう。

すべてのいのちに、そう伝えたい。
楽しいことがあるよ。つらいこともあるよ。
それでもみんな生きているよ。
自然も、人も、大地も、光も、空気さえ止まることなく動いて、
生きているよ。

おめでとう。
生まれてきておめでとう。

〇。

2月、私にとって、初めてのめいっこが生まれました。
その名もメイちゃん。次が生まれたらサツキか、トトロ??

家はてんやわんや。産んだ妹も、おばあちゃんも、母も、父も、姉も、犬まで含めて、みんな赤ちゃん騒動でばたばたしています。やれおしっこだの、うんちだの、おちちをはいたりだの。(お食事中の方、すみません)

メイちゃんは生きるためにいろんなことをします。

生後5時間でふっくらとしたほっぺた、肌に張りがあって、お風呂に入れてもふにゃふにゃしない、しっかりとした体。そしてすでに生えそろった黒髪。時折見せる、意味不明な「にや~」とした笑顔。

「生まれたての赤ちゃんとは思えない」、「こんな赤ん坊見たことない」と
経験者なのに家族も親戚も、口をそろえて言います。

私は電話越しに隣の赤ちゃんと取り違えたんだろう、といいながらも、
アスリートの妹から生まれたこの赤ちゃんに、なんだか底知れない生命力を感じます。

そして早く会いたい。
手と手をつないで、おめでとう、と言いたいです。

"Umareta." photo by my older sister,
May’s birthday is 13:13 Sep 27 2008.
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by ekotoba | 2008-03-10 23:39 | いのちのこと。 | Trackback | Comments(0)

生きていく力。

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生きる力はなくなりかけて、また湧いてくる。

川の始まりは、わずかな水の一滴。枯れかけた泉のように、体のどこからか湧いてくる水を飲んで、起き上がる。その繰り返しだったこの数か月。

支えてくれたのは、そばにいてくれた人たちで、もらったことばで、朝、縁側で見た光で、赤い実を食べに訪れる鳥で、年の瀬に流れる歌だった。

。  ゜  ○  。  ゜    ○ 。  ゜

今年も一年間ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。子の年、12年間の始まりの年がみなさまにとって実り幸多き年となりますように。 2007.12.30

。  ゜  ○  。  ゜    ○ 。  ゜

◇ Eco Diary 2007

1月。 open arms。
2月。 なかよきことは、うつくしきかな。
3月。 花のある暮らし。
4月。 こころがふたつ。
5月。 皐月緑。
6月。 キャンドルナイト2007。 糺の森。 願いごと。
7月。 バリの香り。暑中お見舞い申し上げます。
8月。 バリの朝と、ヨガ教室。
9月。 (おやすみでした。)
10月。 折々の手紙。 
11月。 まゆみとことりの縁側。
12月。 生きていく力。

゜。゜ 。゜ 。゜ 。゜ 。゜ 。゜。 ゜。 ゜。

エコトバからエココロを。
Ekotoba will talk you the story of Ekokoro someday.

。゜ 。゜ 。゜ 。゜ 。゜ 。゜。 ゜。 ゜。  

"Taki-chan." photo by my mother Dec 2007.
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by ekotoba | 2007-12-30 11:16 | いのちのこと。 | Trackback | Comments(0)

こころがふたつ。

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see mom, be momワークショップに参加してきました。

感想は・・・楽しかった。  ゜  ○  。  ゜    ○
妊娠出産の経験者であるママさんたちに囲まれて緊張もしたけど、ひとつひとつの生声がとても新鮮でおもしろかったです。畳の部屋に座布団を敷いて、staffさん含め7人でおしゃべり。アップルシナモンティーを飲みながら、のんびり妊娠、出産のエピソード、イメージ、自分の思い、疑問などなどを語り合う。5ヶ月の赤ちゃんと触れ合ってみる。窓からの春風と、木々のざわめきと、まったりした音楽、やわらかい、あったかいワークショップでした。また行きたいな。

妊娠前の参加者(私)の、不安や難しい、大変そうっていうネガティブなイメージとは正反対に、出産後の参加者(ママさん)が意外に、楽しい、ほんとにおもしろい、もう一回経験したい、っていうポジティブに捉えてることにびっくりした。

○ママさんたちのコメント。

・妊娠してからの自分の体の変化が楽しい!
・最近はまってるのは、布オムツを洗うこと。(mixiにも布オムツコミュニティがあるそう。)
・この子を守るために、簡単には死ねないな、と思うようになった。
・不摂生をやめた。マクドなんてだめだめ!
・妊娠前は子どもがうるさくてきたなくて嫌いだった。苦手だった。
・だけど今は、無条件にかわいい。ほんとにかわいい。
・だんなさんが朝ごはんを作ってくれるようになった。夜中のオムツがえもしてくれる。
・だんなさんが理解のある人だと、子育てはずっと楽になる。
・保育園は友達っていうより、たくさんの兄弟の中で育つのに近い。
・人に助けてもらうことができるようになった。
・大人になってからは、仕事でも家事でもなんでも自分でしてたけど、子育てはそうはいかない。

助産士さんや誕生学アドバイザリーさんの専門的なでもやさしい説明も交えつつ、図解やビデオで妊娠出産のことを学んだり。

○いろいろあったトリビア。

・赤ちゃんはおなかの中にいる間、羊水が汚れないように、腸にうんちを溜めておいて(!)、産まれてから出す。
・子宮口は出産前になると、鼻くらいの固さから→耳たぶ→最後はまぶたくらいまでやわらなくなる。
・赤ちゃんはせまい骨盤の中を上手く回転しながら通り抜けていく。
・赤ちゃんは産まれてからも、しばらくおなかの中のことを覚えている(!)
 (おなかの中はオレンジ色だった、とか。)
・だれでも助産院で産むのが適しているわけではない。
 (お産の状態によっては病院の医療設備が助けになる。)
・産むポーズはいろいろ。うつぶせ(よつんばい)でも産める!あお向けだけやないんやなぁ。

。  ゜  ○  。  ゜    ○

写真の赤ちゃんは5ヶ月の男の子。誕生学の説明の時に活躍してくれたオーストラリアの赤ちゃん(トーマス?)が気に入ったらしく、のしかかってました。あと私の人さし指と握手してくれたんやけど、そのあとぱくぱく食べられてしまいました。指がよだれでべとべと・・・(笑)その指の柔らかい、すべすべなことといったら!!それだけで感動しますわ。でも握る力は結構強くて頼もしい。同じ5ヶ月の女の子を抱っこさせてもらったけど、8kgでとっても重かった^^;膝の上にちゃんこ(お座り)してもらったけど、ずっしりきましたね。ふたりともいい子で、ママさんとよくおしゃべりしてた。私もこんな経験をしたいなぁ。

最後にとても印象に残ったエピソードを。参加者のママさんがまだおなかが大きい頃(妊娠中)にゆっくりゆっくり散歩してたら、追い越していった下校途中の小学生たちが、ふいに、

「こころがふたつあるいきものって、なーんだ?」 ってなぞなぞを始めたんだって。

「宇宙人?」「なに?」「わかんなーい」
「答えはね、にんぷさん!」
「ああ、お子さんね!」 

・・・お子さんって(笑)、かわいいね、おもしろいねと私たちは大いに笑いましたが、
ほんとに素敵なエピソードだと思いました。

こころがふたつ。そんな素敵な生きものに私もいつかなろう。
そしてこころがみっつ(以上)ある、あたたかいお家に住もう。ね。

"Hello, baby." photo by maya at see mom, be mom April 2007.
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by ekotoba | 2007-04-22 23:40 | いのちのこと。 | Trackback | Comments(4)

コトバにならない、だけどとても大切なこと。

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夏休みの9月。映画「誰も知らない」を見てきました。

コトバにならない、だけどとても重く、大切なこと。


子どもは生きていく。
どこにでもある町の中で、じわじわと押し寄せる荒廃と絶望の中で、それでも次の日を生きてしまう。

生きられてしまう現実。

その日の明かりの中で、夜の暗闇の中で、
子どもたちは砂のように小さく、強く光っていた。

何度も瞬くそのひとつひとつの瞬間が、表情が、横たわる記憶を呼び覚ましていく。
あの日のこと。いつかの日のこと。

そして大切なことを知る。
それはコトバにしようとすると、カタチにならない、
だけど今のこの町で生きていく上で、
必ず欠いてはいけないことだと思う。

この映画が描きたかったものは、

『危機を偶然乗り越えた先に起こる不可避の喪失と、さらにその先にある、これも決して甘いつもりはない「可能性」について。僕がみつめたかったのは、その「可能性」の中にある――それでも生きていくであろうたくましさと、生きられてしまうだろう、不幸とは呼びたくない現実だったと思う』         

 ―是枝監督 「director's note」より

まさにそう。子どもは生きていく。この、今の環境の中で忘れられ、町の中で見放されながらも、家の中で、公園で、遊び、笑い、食べて、また怪我をして、時にはそのいのちをなくしながらも、子どもはその目と、心と、体を持って、次の日を生きていく。

『こどもたちはとても柔軟な適応能力をもっている。戦後の荒廃した都市でさえ遊びを発見して明るく生きてゆける。それは、人間という種が生き残るために獲得した、他の生物と共通する能力に違いない。だから、多くの人間は子供時代には、環境と一体化して屈託ない生命を輝かせることができる。』
―My Place: http://myplace.mond.jp/

映画の中の子どもたちは、薄明るい昼の日の中で、暗闇の中で、ちいさく、そして強く光っていたと思う。あくまで淡々とした情景が、子どもの笑顔が続く映像の中で、それでも心に届いてくるものは、重く、言葉にならない大切なことだったと思う。


町の中で生きるということ。生き延びるということ。
絶望し、苛立ち、追い詰められて、悲しみに襲われ、
それでも、生きようとすること。
その目で見つけた小さな光に手をのばして、何度もつかみそこねながら、手の中につかんだ、ちいさな光をにぎって生きていく。

どこにも救いのない、絶望の映画だと書いている人もいた。
大人の無責任さや社会の冷たさを批判する人もいた。

だけど、私はこの映画をそんなふうに表さない。
キュッキュサンダルの、キュー・・・という切ない音がして、そのサンダルについていたクマの絵が写ったシーンで、私はいつもはぐっとこらえられていた涙をふいに流してしまったけど、この映画を、ぜったい泣けるよ、なんて紹介はしない。

この先就職して働いても、きっと子どもを産んで育てたいね。
ここ1・2年で、友達とそういう話をよくするようになった。

スクリーンに映る、子どもたちの笑顔はほんものだった。そこに映る人は、ものは、子どもを包むやさしさをふくんでいた。その素直な笑顔を見て改めて、将来は子どもを育てよう、と思った。そしてシングル・マザーでもいいなんて安易に考えずに、ちゃんと育てようと思った。

映画の後半になると、私は救いを求めた。だれかが現れて、この状況をどうにかしてくれないかと、心の中で願っていた。たぶんそうはならないだろうとどこかで思いながら。

子どもが生きるにはつらい時代だという人がいる。こんな時代に生まれるのは、自分の犠牲になるのはかわいそうだから、子どもは持たないという人がいる。

私は、それでも生きていく子どもたちが、もっと、生きられるようにしたいと思う。その子どもの笑顔が、強く光る瞬間を、見逃さずに、見守っていたいと思う。そして、その子が抱きしめてほしいと願う時に、ちゃんと手をのばして抱きしめてあげられる位置にいたい。寄り添うことができないのなら、その心を知っているということだけでも、そっと伝えたい。

この映画をみんなに見てほしい、とはいえない。だけど、この映画から伝わってきた「コトバにならない、大切なこと」はすべての生きている人たちに知っていてほしいと、切に願う。

"誰も知らない" produced by Koreeda director
"kaeri-michi-no-yuuyake-hikouki-gumo"  photo by maya at Saidaiji, Okayama.
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by ekotoba | 2004-10-01 16:21 | いのちのこと。 | Trackback | Comments(2)

いのちの長さ。


12年という年月が、長いか短いかわからない。 

犬には犬のいのちの長さがあって、私はもう22年を生きている。生きているから、この体はつづいているし、12年間のうれしさも悲しさも覚えたまま、新しい思いを知っていく。

夕飯の買物からの帰り道、ふと思い出して、そこに手をのばしてみても、もうふれて抱き上げる体はどこにもないのだと気付くことが、いちばん好きな犬が亡くなったということなのかな、と、ぽつんと思いました。

のばした手が空をかく。

そこには悲しいという気持ちはなく、もう涙が出ることはないけれど、それでも時々こういう軽い喪失感みたいなものをくりかえすんだろうな、と思います。
 
 六月(みなづき)の 地(つち)さへ さけて 
 照る日にも 吾が袖 乾めや 君に逢わずして
                     ―万葉―

6月、12年間家にいた犬はなくなりました。そのことを電話で告げられた夜から、私の思考も感情もどこかで麻痺してしまった。それまで、いつか死ぬのだろう、ということを自分に言い聞かせて覚悟しながら、それでも心の片隅では治るかも知れない、また会えるかもしれない、とかすかに期待もしていたのは確か。それでもその死を知ったとき、自分がどうなるのかということは予想できなかった。

バスに乗ってぼんやりしていると、夜になって手の空いた時間ができると、お風呂に入っていると、またなにかを思い出して涙がにじむことがショックだった。うまく笑えない、笑っている自分に傷付く。そんな不安定な自分がいやで、落ち込まないようにしようとしていたとき、友達がいる、それだけで安心できた。こんなことを会う友達みんなに口に出して話していたらその度につらいのでほとんど話さなかったけれど、それでも話を聞いてくれた友達に、深いところにはふれずに、さっぱりした空気でそばにいてくれた友達に、ありがとう。

To: ビビオさん
誕生日おめでとう!!!!!!! 11年前?にりかちゃんと一緒にビーちゃんを拾った日も、20日(日)の父の日でした。というわけで、12年が一回りしたんやろうね。風邪は治りましたか?台風には気をつけてください。こっちは学校が休みになりそうです。ではでは、お元気で。
From: まやこ

拾った日に送ったeカードは、犬が死んでしばらくしてから母の手で開けられました。拾ったときは汚れてぼさぼさだった、野良猫と遊ぶのが好きなふわふわの小さい雑種犬。空を飛ぶ鳥をながめて川で跳ねる魚を見ながら、土手の端まで歩いたとき、夜に電気を消して眠りにつくとき、縁側で本を読むとき、けんかして土手で泣いたとき、部屋中走り回って遊ぶとき、ただいまをいうとき、そこにいてくれてありがとう。胸を張って目をしっかり開けられるのは、もう少し先かもしれないけど、今はようやくちょっとずつ吹っ切れて、ゆるい上り坂を休みながら登っているところで。やっぱり今でもこの子が好きだと思う。家に帰ったら、母が運動不足でふとらないように、二人でいつもの道を散歩しようと思う。
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“dearest vivio, 2003.” Photo by maya
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by ekotoba | 2004-07-02 16:15 | いのちのこと。 | Trackback | Comments(0)
 




一葉の写真に、生活と自然のことばを添えて届けます。

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