時間を旅する。

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夢で花火を見た。

映画のスクリーンみたいに、上下に黒のラインが入った視界で。流れ星もたくさん見た。大きいのも、ちいさいのもその時は夜空を、斜め高く見上げてた。それは、6月25日の明け方のこと。

さかのぼり、6月5日。 『本展が、広重晩年の大作「名所江戸百景」の魅力をご堪能いただき、はるか昔の江戸の町の美しさに想いを馳せていただく機会になりますれば幸いです。』

日本橋を発ち、江戸の町まちを訪(おとな)う。
c0006904_2252956.jpg広重の五十三次はここからスタート。京都・三条大橋から、現在の日本橋(←)まで、春の東海道五十三次をバイクに乗ってやってきた友人(女性)と広重展を見に行きました。もう大発見がいっぱいで、浮世絵好きの友人と感動しきりでした。その時の感想をつらつらと。

一、ぐるり江戸見物。
江戸の各所、四季それぞれの姿を描いた広重の作品群。「名所江戸百景」に描かれた風景と同じ場所を写した、大正時代、現代の写真が併せて展示されているので、見て周るだけで「地域」と「時間」の両方を旅することができます。その景色の違いは、まさに別世界。大正にはまだ江戸と違いがないような町もあって、やはりこれだけ変わってしまったのは、戦前~戦後にかけてなんだなぁというのが実感できます。

一、構図がおもしろい。
デフォルメもいいとこです。広重の視点のおもしろさ、大胆さにびっくり。ほんまにこんな真ん丸く曲がった松あったん?!とか、いやいや、いくら七夕でもこんな背高い竹、飾ってないって!、ってつっこんでたら切りがない。

一、犬がまるい。
広重の描く犬は、ことごとくまるい。犬に見えないくらい、頭もおしりも体も、ころころして、まるいのです。なんでこんなにころころしてるんやろなぁ(笑)って思わず笑いそうになります。

一、木目の名残。
よく見ると、時々、版の木目が残っている絵に会える。縦にうっすらと、線というか色の濃い部分があるなぁ、まさか刷る時にできた色ムラなんかな?って思っていたら、ぴんときました。木目だ!!って。当たり前と言えば当たり前、浮世絵の版画は板に彫られ、板の上で刷られます。その時に残ったのが、木目の跡。わぁーっと思いました。PCや機械で描いてはお目にかかれない、木版ならではの味わいです。(↑の写真でも、よーく見ると見えます。)

一、今も残る空摺。
鳥の羽や雪など、部分的に立体的に見えることがあります。これは「空摺」という摺りの技法。 彫ってある凸の部分に絵の具を付けずに、紙だけを置いて摺ります。すると紙に凹凸ができ、色はありませんが、和紙の風合いと相俟って、立体感を上手く表現できるのだとか。平面で見せる木版ですが、いろいろな技法を駆使してより絵として立体的に見せることに江戸の職人達は試行錯誤をしたのでしょう。時間を経てもなお、刷った時の形を残している、そのことに感動でした。ほんまにこれ、きれい。実物でないと分からない『味』。 

一、かわいい。
羽織の柄などに、さり気なく、自分のヒロ(廣)という名前をデザインしたロゴを入れています。「ヒロヒロヒロ」と並ぶカタカナがかわいい。

一、影役者の顔も立てる心配り。
絵をよく見ると、宿屋に吊り下がっている札に、刷り師や彫り師などの名を書き込んでいることも。当時の浮世絵では、絵師と版元の名前しか記されないのが普通でしたが、広重のちょっとしたサービス精神が現れています。

。  ゜  ○  。  ゜  ○ 
とうきょうの縁側② 広重[ひろしげ]

思っていた以上に、見て楽しかった。こうした『名所絵』は、当時自由に旅行できなかった民衆が、憧れの名所を知るために描かれたのだそうです。広重の目を通して見る江戸の姿。次の100年後に残る風景は、東京のどこなんだろう。

歌川広重[1797-1858]

江戸後期に活躍した浮世絵師。「東海道五拾三次」「名所江戸百景」など名所絵のシリーズもので知られる。生涯にわたり膨大な数の作品を遺している。安政3年(1856)、広重60歳の時、「名所江戸百景」の制作を始める。没後の同5年10月までの3年間の間に118枚が出版された。印象派の巨匠ゴッホに影響を与えたとされる「大はしあたけの夕立」「亀戸梅屋舗」(Osusume!!)など、葛飾北斎と共に庶民の間で人気を博した。

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     エコトバから、エココロを。

Enjoy Riroshige-view with sense of wonder.

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「名所江戸百景 両国花火」 by 歌川広重 
"Nihon-bashi, beginning of the road" photo by maya
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by ekotoba | 2005-06-27 21:51 | とうきょうの縁側。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by きよこ at 2005-06-28 11:02 x
こんにちはー。まやちゃん元気?

東京って面白いんだよね。文化と町と人が混在化してて、
あっちこっちに美術館や博物館や公園があって、
歴史と文化が感じられてー
美術館、博物館周遊パスを使うと
2000円で、あっちこっちに行けるし。
ただし2ヶ月間限定だけど。

隅田川花火を見に行く予定にしてまーす。

じゃ、また。
Commented by ekotoba at 2005-07-03 22:05
>きよこさん。

こんにちは*山あり谷ありの日が続いていますが、うれしいこともあったりして、なんとか元気にしています。きよこさんはお元気ですか?

隅田川の花火大会、いいですね^^
私も浴衣着て花火見に行きたいと思ってます。
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