Take me out to the park。
緑の海に連れてって。
寝っ転がり、ふたたび。
えいっと、あお向けに倒れた、
いろんな草が生えてる地面は、やわらかくて気持ちよかった。
だけど見上げた空がかすんでいたのは、春霞のせいなのか、
はたまたこれが"東京の空"なのか、私には分からなくて、隣で眠りそうになっている友達に聞いてみる。
。 ゜ ○ 。 ゜ ○ 。 ゜ ○ 。 ゜ ○
東京にきてからは緑も空も圧倒的に足りなくて、
渇望のもと、週末はいろんな公園に出かけてきました。
井の頭公園、四ツ谷外堀公園、姫路城、代々木公園、葛西臨海公園、お台場公園、月島の路地、日比谷公園、靖国神社、千鳥ヶ淵、上野公園、高尾山、新宿御苑、善福寺公園。
写真は、4月の最後に船で行ったお台場公園。ちょっと波打ち際で砂浜を楽しんでから、そこから少し離れたいろんな種類の混ざったやわらかい草の上でごろごろしてたら、
「いっかいてん、にーかいてん、」
と子どもの声が聞こえてきました。寝転がったまま振り返ると、女の子二人が、互いの掛け声に合わせて、草の上で起用に側転をしていました。それは飽きることなく、何度もくりかえされる。「いっかいてん、にーかいてん、」目と声でタイミングを合わせながら、二人は同時にくるりと回ります。おもしろくて、隣に寝ている友達に教えたいと思うけど、もし眠ってるなら起こさないでおこう、と思って、私はそのままそっと、「いっかいてん、」の声を聞いていました。すると、いつのまにかそれがやんだので、もういなくなったのかな、と、ぼんやり空を見ながら思っていたら、急に「オーレー、オーレー・・・」と違ったリズムが聞こえてきました。まさかこれは・・・と身構えたけれど、時既に遅し、女の子が無邪気に歌う陽気なサンバに、隣に眠っているかもしれない友達がいるのに、こらえられずに私は体をふるわせて笑ってしまう。「・・・そういえば流行ったなぁ」というつぶやきが隣から聞こえたのは、その後だったけれど、眠ってたのか起きてたのかは、あいまいなまま。
春の日は少しずつ暮れて、ひねもすのたりのたりかな。そこら辺の草を手遊びにちぎってみたり、あれはりんりん草って言うんよ、と白い花をつけたなずなを差してみたり。通り過ぎていくベビーカーは、散歩していく犬は種々様々で、「えべれーたー、乗りたい、えべれーたー。ねえ、」と、お母さんにせがむ子の望みは果たされたか。幼い声にエレベーターだよと内心ほほえみつつも、そのことを思う。ようやく歩けるようになったばかりの男の子は歩くことに夢中になって、レジャーシートの上に座った両親から離れて、公園をどんどん歩いて行ってしまう。どこへいくの、こっちよ、と両親が笑いながら呼ぶ声にも構わず、ひとりで辺りをぐるっと一周してから、ようやくうれしげに帰ってきた。いま彼が冒険してきたのは、両親の見渡せる範囲内かもしれないけれど、これからどんどん遠くへ行くんだろう。そう思ったら、帰還した彼を抱っこした両親の笑顔がほんとに幸せそうで、夢みたいだった。
―レインボーブリッジ封鎖してみようか、
―封鎖したら(向こう側に)帰れんよ(笑)
そんな他愛のないやりとりも、旧友と寝転がる草の上、のんびりした公園だからできること。
"Green Ground", "Yuugure-kouen" photos by maya weekend in April 2005.
by ekotoba
| 2005-05-30 23:45
| 旅のこと。
一葉の写真に、生活と自然のことばを添えて届けます。
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